Gild the lily

二次創作の百合小説をでっち上げています。成人向けとそうでないのと。今のところ「ネギま」「マリア様がみてる」。

after, After School 1 [1/1]

「She has studied ……English for one hours……えっと……彼女は英語を勉強……んー……二時間でやり終えた? いいなあこの子。私たちは一時間やっても全然終わんないってのに」
「……違います」
「え?」
 背後から聞こえてきた独り言に、前を向いたまま応える。小さなつぶやきは重苦しい髪のカーテン越しにも届いたらしく、アスナさんが間の抜けた声を出す。
「なんで? 夕映ちゃん羨ましくない?」
「いえ、問題はそこではなく……。この現在完了形は『完了』ではなく『継続』の意味でしょう。『彼女は二時間ずっと英語を勉強している』になると思うですが」
「あ、私たちと同じかあ。なんだ、別に羨ましくないや」
「ですから問題はそこでは無いです」
 振り返ると、自分の椅子の『前足』を浮かせて大きく反り返り、ロッキングチェアのように身体を揺らすアスナさんが居た。
 アスナさんは、すっかり集中力が切れてしまったようだ。それがこちらにも伝染してきた、と言っては彼女も怒るかもしれないが。シャープペンシルを置いて肩の力を抜き、トントンと軽く首筋を叩くと、得も言われぬ快感が湧き上がった。
「夕映ちゃん、おばさんくさい……」
「放っておいてください」

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